血糖値が高いと言われたら…
糖尿病をはじめとする生活習慣病の診察・治療を行います。
糖尿病を発症している方だけでなく、健康診断などで糖尿病や生活習慣病の疑いを指摘された方、糖尿病によく見られる症状などに心当たりがあるという方もお気軽にご相談ください。
当院では、糖尿病があっても合併症に悩まされることのないような医療を目指し、患者さんおひとりおひとりの状態に合わせて治療方針を検討し、患者さんご自身と一緒に考えながら、ライフスタイルに合わせたきめ細かい治療をご提案させていただきます。
生活習慣病
過食、運動不足、喫煙や飲酒、睡眠不足や不規則な生活といった生活習慣によって発症・進行する慢性疾患の総称です。主な生活習慣病には、2型糖尿病、高血圧、脂質異常症(高脂血症)、高尿酸血症(痛風)などがあります。ほとんどの生活習慣病は早期の自覚症状に乏しいのですが、一般的な健康診断で早期発見が可能です。
当院では総合内科専門医が丁寧に診察して生活習慣病の早期発見、治療に取り組んでおります。ご高齢で複数の内科疾患をお持ちであっても、かかりつけ医として安心して相談いただくことができます。
糖尿病の原因と症状
糖尿病とは血液中のブドウ糖(血糖)濃度が正常より高くなり、その状態が続いてしまう病気です。糖尿病になる原因には、遺伝と環境の両方があると言われています。家族歴のある人(身内に糖尿病の方がいる人)はもちろん家族歴のない人も、暴飲暴食や強いストレスが続くと、糖尿病になる可能性があります。
これらが2個以上あてはまったら、早めに病院を受診しましょう
【糖尿病の症状チェックリスト】
- 尿がたくさんでる
- すぐにのどが渇きやすい
- 水分をとる量が多くなった
- 疲れがとれない、だるさが続いている
- 食べているのに体重が減ってしまった
また、「糖尿病リスク予測ツール」は糖尿病と診断されたことのない30〜59歳の人を対象とし健康診断のデータを用いて自分の糖尿病発症リスクを把握することができます。
体重、血圧、喫煙習慣などの基本項目のみによる予測と、さらに空腹時血糖値やHbA1cなどの血液データの追加でより精度の高い予測ができます。
薬物療法について
大まかに内服療法と注射療法に分かれます。両者を併用する場合もあります。
・・経口血糖降下薬・・
現在は7種類のグループに分かれており病態に合わせて選択します。
服用する回数やタイミングも、製剤によって異なりますのでライフスタイルに合わせた処方を心掛けます。
・・インスリン注射・・
膵臓から出るインスリンという血糖値を下げるホルモンを皮下注射し、体の外から補う治療法です.低血糖や体重増加といった副作用があり、全ての患者さんに有益であるという訳ではなく上手に使用することが重要です。
・・GLP-1受容体作動薬・・
GLP-1は小腸から分泌され、主にインスリンの分泌を促し、血糖値を下げる役割を担います。
食欲抑制作用により体重減少効果も期待でき、臓器保護効果(合併症を予防する効果)も示されています。
食事療法と栄養指導
糖尿病治療の基本であり、運動療法とうまく組み合わせてを行うことで、糖尿病が治る(寛解する)こともあります。日本糖尿病学会は下記のポイントを挙げています。
- 腹八分目とする。
- 食品の種類はできるだけ多くする。
- 動物性脂質(飽和脂肪酸)は控えめに。
- 食物繊維を多く含む食品(野菜・海藻・きのこなど)を摂る。
- 朝食・昼食・夕食を規則正しく。
- ゆっくりよくかんで食べる。
- 単純糖質を含む食品の間食を避ける。
運動療法について
糖尿病治療の基本であり、食事療法とうまく組み合わせて行うことで、糖尿病が治る(寛解する)こともあります。
しかし「運動」というと、苦手意識を持つ方や、時間やお金がないからできない、と思う方もいるかも知れません。「日常生活における活動量を増やす」という風に、考えても良いと思います。
例えばエレベーターを利用せず階段を使う、通勤が車の人は駐車場を遠くに止める、ひとつ前の駅で降りて歩く、などやる気次第で体を動かすチャンスはあります。
1日の歩行時間が30分未満であると発症リスクが増加すると言われています。休日などはウォーキングに出かけるなどしてみましょう。